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2021 / 03 / 26
日傘加工の手技
日傘の用意、使用する時期が来たので
日傘の修理依頼も増えてきています。
購入する立場だと全く見えなかった部分ですが、
傘の修理(傘生地の張り替えなど)をしていると、日傘には手仕事の技がつまっているのがわかります。
生地のシルクプリントから、刺繍は機械刺繍であれ、刺繍の柄と柄が離れて糸が浮く所は全てハサミでカット(数えきれない程の箇所)、生地の裾はレースの形に合わせてカーブを描きながら細かくハサミでカットなど、カットワークは数多く、
生地をミシンで縫い合わせた後は、傘骨に手縫いで縫い付けます。その箇所30箇所ほど、生地の表に糸が出ないようにと気をつけながらしっかりと縫い付けていきます。
これらの加工作業は中国の工場で行っていますが、この生地縫い付けスピードが凄まじく早く、、
日本で作業を長年行った人でもとても真似できないスピードかと思います。
何十もの行程が重なり、 書ききれない程たくさん、人知れずの技がつまっている日傘です。